<自動王フォードとゴム>

 第一次世界大戦の時、自動王フォードと発明王エジソンはヘベア以外の植物から ゴムが採れないか研究しました。アメリカ国内の植物2,000種を調べましたが ヘベアに変わる物は見つからず、この計画は失敗しました。
 フォードはアマゾンの奥地800万平方メートルにゴム園をつくりゴムを採ろうと しました。もともと、ヘベアの故郷なので、成功するかに思えましたが南アメリカ 葉枯病(SALB)と言うカビの一種にやられ、1945年、ついにフォードは 諦めました。
 自然の歴史の中で、ヘベアを生み出したアマゾンはヘベアの天敵であるSALB 病菌をも同時にもっていたのです。東南アジアでのゴム園の成功はそこに天敵が いなかった事によるものとも言えるそうです。

<ヘベア以外からゴムを採る研究、現代>

▲ グアユーレ・・・・キク科の30〜40センチぐらいの植物葉をとりさり、 茎をくだき、薬品を使ってゴム分を採る事が可能。メキシコ。

▲コーカサスタンポポ・・・・根からゴム分を 採る。ロシア。

* 現在、ヘベアから採る天然ゴムは 合成ゴムの半分です。合成ゴムは一つの 特徴を付けると、他が劣ると言う欠点があります。一方、天然ゴムはどの性質に 関しても80点以上のよさを 持っているので、ジャンボジェットのタイヤや 工事現場の200トンダンプのタイヤなどにはかかせません。一般の自動車 タイヤは両方が使われます。



 右の絵は1908年に生産が始まり、一世を風靡したT型フォードです。

 絵をクリックするとフォードのホームページにリンクしています。


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