<タイヤの話 2>

 自動車のタイヤは、重い車体を支え、高速で走らなくてはなりません。 急ブレーキでは地面との大きな摩擦でもがんばり、砂利道を走るときには、 とがった石の角にも傷つかぬような丈夫さが求められます。そのため タイヤにはいろいろ工夫がこらしてあります。 タイヤの中心には、 鋼鉄線やナイロンの糸の束が入れられています。又、一つのタイヤでも、 部分によって、摩擦で磨り減りにくい硬いゴム、弾力が強くよく曲がる ゴムなどが使い分けられています。

 タイヤの構造は右の図のようになっています。
<トレッド>
地面に接する部分。ここにはトレッドパターンと呼ばれる溝がつけられている。
この溝がいないと、雨の日にはスリップしやすい。
<カーカス>
タイヤの骨組み。ナイロン、レーヨンなどの糸を、薄いゴムで包んで一方向に重ね、
布のようにしたもの。糸の方向の違いで、バイアスタイヤとラジアルタイヤに区分される。
<ブレーカー>
カーカスを保護し、タイヤの強度を増すもの。材質はカーカスとほぼ同じ。
<ベルト>
ラジアルタイヤのブレーカーを、特にベルトと呼ぶ。タイヤの縦方向に、樽の
たがのようにしめつけ、強度を増す。
<ピート>
車輪のリムにタイヤを密着させ、固定させる部分。何本ものピアノ線で出来ている。   

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